↓より転載
http://www.sanspo.com/baseball/top/bt200804/bt2008042210.html 投げるのが怖い−。開幕から登板4試合で勝ち星なしの3敗と苦しむ巨人・上原浩治投手(33)が21日、川崎市のジャイアンツ球場で練習を行い、心境を吐露。「(投球の際)怖い部分がある」と両足の故障再発への不安を不調の理由にあげた。2軍での調整はせず、あくまで実戦の中で復調を目指すエースが、低迷するチーム、そして巨人ファンの期待を一身に背負い、25日からの阪神戦(甲子園)での次回先発に臨む。
周囲の雑音に惑わされず集中するためなのか、サングラスをかけた上原が走り出した。大粒の汗を流しながら約30分のジョギング。そして練習後、心に閉じこめてきた思いを吐きだした。
「(過去に)1回投げてやって(故障して)いるから、怖い部分がある。まずは、怖さを取り除かないと…」
“怖い”。過去9年間で通算106勝の日本を代表するエースの言葉としては、あまりに衝撃的だった。4試合で0勝3敗、防御率6.12。20日の広島戦(広島)では、5回4失点でKOされた。今オフはメジャー挑戦も視野に入れる右腕には、考えられない惨状が繰り返されている。
原因は明らかだ。自身が明かしたように、これまで故障に苦しみ続けてきた両足への不安にある。尾花投手総合コーチが「(次回も)予定通りいきます。深刻に考えることではない」というように現状で故障は認められない。しかし、上原の心にすみついた不安は、ぬぐい去ることができない。
投球の際、怖さから軸足となる右足で踏ん張ることができず、踏み出す左足にも体重を乗せられない。150キロ近い持ち前の速球は、130キロ台まで落ち込んでいる。また左肩が早く開くため、制球も安定しない。決め球のフォークの落ちも悪くなってきた。
「昔は不調なときは、ミニキャンプを張って走り込んだり、リフレッシュのために休んだりもした」と香田投手コーチはいう。しかし、今の巨人投手陣には、エースを2軍で調整させるほど、余裕がない。金刃が不調で2軍落ち。現在は上原、内海、グライシンガー、高橋尚、木佐貫とギリギリの5人で先発ローテを回している。
上原も自分が立ち直って、チームを危機から救い出さなければいけないことは、痛いほど分かっている。18日の試合前練習ではフォームを修正。尾花コーチの指導で、体重移動と腰の回転を確認する動きを繰り返した。20日の試合でも、走者の有無にかかわらずセットポジションで投げるなど、試行錯誤を繰り返している。
「いろいろ自分で考えながらやっている。今は相手どうこうじゃない。自分との戦いやから」
次回は、25日からの首位阪神戦での先発が予定される。上原の復活なくして巨人の上昇はありえない。不安を振り払って投げ込むしかない。エースが背水の覚悟で、甲子園のマウンドに立つ。
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